子どもの学習を適切に進めるために親御さんができること

受験対策は早く始めるに越したことはない
埼玉県の公立高校入試は、関東の他の多くの県がそうであるように一年生の内申点などからの評価が始まっています。
「受験生になってから勉強を始めればいい」、「一二年生の間は部活などで頑張って引退してから本格的に勉強を始めよう」という考えではなく、1、2年生の段階から学校の内申点を取ること自体がすでに高校受験の第一歩なのです。

子どもを主体に大人も取り組む

とはいうものの中学に入学してまだ右も左もわからない状態から漠然と内申点を、と言われても当の本人もあまりイメージがわかないでしょう。ご両親にしても高校の話と言われても何を目標にしていいのかわからないということもあるでしょう。まずは時間のあるときにお子さんと一緒に将来のイメージをしてみると良いかもしれません。

最近ではインターネットで簡単に情報を手に入れることができます。検索を重ねていくことによってあくまでイメージではありますが、将来というものについて少しでも具体的に考える機会になると思います。

具体的なイメージを共に作っていくことによって子どもを自発的動かす

まずしなければならないことは子どもに現時点でなりたい職業があるのかどうかを尋ねることです。
もちろん中学生ですから明確な未来の展望を持っている子はほとんどいないでしょう。また将来の展望を持っていたとしてもそれはすぐに変わってしまうかもしれません。

ここで大事なのは将来のことをお子さんと共に考えるということです。こうした話し合いがあることによって少しでも将来のことを本人が考えるきっかけになります。未来に対して何か具体的なイメージを持つことは子どもが自身で前に進もうとする原動力になります。特に中学生に入ってくると思春期を迎え少しずつ自我も目覚めてきます。

小学生の頃とは異なり本人自身がやりたいことや楽しいと思うことに強く固執するようになります。そうした時期に、親の押し付けで勉強を行わせるのはあまり意味がありません。真の学力を身に付けるためには、その行動が本人にとってそれが意味のあることだと自覚してもらう必要があるのです。またそうした目標に向かって本人が試行錯誤していくことが将来にもつながる具体的な学習となるのです。

子どもと一緒に具体的な将来のイメージを描く

まずは知っている高校の名前を挙げてみましょう。それらの中のいくつかを選んで卒業後の進学実績を確認してみましょう。
その進学実績の中で平均的な進学先をいくつか選びます。
進学実績などに関しては簡単に検索することができるはずです。

その中から本人が希望する大学や専門学校などを選んでもらいましょう。そして、その進学した先の大学や専門学校からの就職実績を検索します。その中から平均的な就職先をいくつか選びます。その中から具体的な就職先として選択を選択してもらいましょう。この際に弁護士や看護師、デザイナーなどの具体的な職業の希望があった場合に、その大学や専門学校から果たしてその職業になっている人が実際にいるのかどうかということも確認してみましょう。

親御さんの経験などからもその進路が将来的にどのような結果になるのかが簡単にシミュレーションできるはずです。
スタート地点の高校のレベルを少上げてみた場合それがどれくらい変わるのか、下げた場合どれくらい変わるのかということを実際の数字などで確認します。これについては雑誌などで正確な情報を提示することもできますがインターネットなどで一緒に検索しながら話をしていくのも良いでしょう。
以前はこうした進学や就職
の資料というのは学校や専門の書籍などを通じてしか確認することができませんでした。しかし現在ではそうした資料は自身でも簡単に調べることができるため家庭内で折に触れて話し合うことができるのです。また子ども自身が主体的に調べることによって、より自分のことだと自覚してことに当たることができます。

もちろんこのネットサーフィンを行うためには親側もある程度のことを知っておかなければなりません。また子どもが自発的にそしてより具体的に行動を行わなければならないよう話題を進めていく必要があります。

中学校生活が始まる前に入試のシステムを理解する

次に確認するべきことはそれぞれの学校の入試の要項です。埼玉県内の公立高校であれば、まずは「埼玉県の公式ホームページ」にアクセスしましょう。実は埼玉県のサイトの「文化・教育」という事項の中に「学校教育」、「入試・転編入学」>「埼玉県公立高等学校入学者選抜情報」>「〇〇年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報」とクリックをしていくと「○○年度埼玉県公立学校入学者選抜における各学校の選抜基準」があります。アから順番に高校名が並んでおり、その中に内申点が一年生から三年生ではそれぞれどれくらいの幅で評価をされるのか、当日点との比率はどれくらいなのか、また部活などはどれくらい評価されるのかということが明示されています。私立高校の場合も学校によっては前年度の入試の形式などが明示されていることがあります。受験は進学先の学校からの評価を基準に入学の許可、不許可が決定します。それに対してお子さんにもある程度仕組みがどのようになっていてどういうことをしなければならないのか、どのようなことをしてはいけないのかということにできるだけ自身で気づき理解してもらう必要があるのです。またそのために具体的にしなければならない内容が分かれば自身で他人から与えられた動機付けというのは、目の前に与えられた別の楽しいことがあったりつまずいたりすると失われてしまうことがあります。しかし、内から発生した動機付けに対しては本人があきらめてしまわない限り非常に強いものとなるのです。何が必要なのか、どれくらい必要なのかということを明確に伝えることによって、その事柄が他人事ではなく本人のことだということを自覚してもらうのです。

目標が決まったら最初にすること

目標がある程度決まってくると次は日々の詳細な取り組み方になってきます。学習をしていくうえで最も大切なのは習慣です。学校の授業や家に帰ってからの習慣などによって学習効率というのは大きく変化するのです。一度学習をする習慣が身に付けば学力の維持は非常に簡単になるでしょう。そのためにお子さんが学習をしやすい環境づくりの手伝いをしてあげるのも親の仕事です。

日々の生活の大半を占める授業の重要性

もうひとつのポイントはいかにして日々の授業を受けるのか、ということです。授業を受けるにはそれなりの知識を必要とします。知識がなければどんなに一生懸命に話を聞こうとしても全く意味のない時間になってしまうでしょう。

何かを学ぶときには適切なレベルというものが存在します。
どんなに本人にやる気があっても順序だてて学習していく必要があります。例を挙げるとすれば、理科の南中高度を理解するのに算数の角度を理解していなければなかなか学習が進まないでしょう。また、政治経済の需要と供給を理解するのに数学の関数を全く知らなければグラフを丸暗記することになってしまうでしょう。学校の授業が全くもって面白くないというお子さんの多くは、その前提となる知識がないか、もしくは現段階での授業が既習のものであり特に復習する必要を感じないということが原因として挙げられるでしょう。
そして多くの場合は前者のことが多いのです。一念発起して授業を聞いてみようと思ったものの、その前提となる知識がきちんと積み重ねられていないため理解ができず、頑張ってもできないのだとあきらめてしまうケースもよくあります。

もし子どもがついていけていないと感じたら

特につまずいた段階から立ち直るのが難しい科目として数学と英語があります。
どちらの科目もほぼ必ずと言っていいほど以前学習した範囲が新しい単元の学習に必要になってきます。
数学と英語と比較すると国語、理科、社会は単元によってはあまり既習の範囲の知識を必要としません。そのため、全科目ついていけていないと判断したときに短期的に見て結果が出やすいのは国語、理科、社会であり、長期的に継続的に取り組むべきなのは数学、英語なのです。時間はかかりますが、国語、数学、英語をしっかりと学習することによって他の二科目の成績が自動的に付いてくるということもあります。

やれることが明確にある科目 国語、理科、社会

● 国語科の場合
例えば国語の場合、全体を通じて必要となってくるのは文法や漢字、語彙力などの知識でしょう。
国語という科目を学習していくうえで最も重要になってくる読解力を身に付けるために、文法や漢字、語彙力などは必要なのか、という考えです。極端な意見を言うのであれば、日本語の文法を正確に知らなければ正確な読解はできないでしょう。例えば助詞や助動詞の分類ができなければ誤読する可能性はあります。また漢字などの意味を正確に知らなければ作者の意図を勘違いしてしまう可能性もあります。また圧倒的に語彙力が足りなければそもそもその文章自体が言おうとしていることが全く理解できない可能性すらあります。
しかしテストでそれなりの点数をとるということを重点に置いた場合、その範囲における出題の可能性のある事項をしっかりと抑えてしまえばそれらの基礎となる知識がなかったとしてもある程度対応することができます。本来の学習という意味ではこうした方法はあまり意味のないものだという批判もあるかもしれません。しかし、子どもたちの動機付けを強くし、やる気を持続していくという意味ではこうした方法はある程度有効になってくるのです。

特に範囲が現代文の小論や物語文ではなく、詩歌、古典、漢文だった場合には即効性のある方法としてとりあえず一問一答形式で暗記は非常に有効な方法となるでしょう。これらの分野は技法などが頻出で出題されます。表現技法の名称(対句や倒置法、体言止めなど)は頻出の事項であり、またそれらの詳細な説明などは覚えてしまえばそのまま得点につながるからです。
また、古典漢文などに関しては、まず読めるようにすること、そして特定の単語の意味を覚えてしまうことです。古典の場合は現代語と発音が同じであるにも関わらず意味の異なる単語は頻出になってくるでしょう。また歴史的仮名遣いを現代の発音で書くという問題も頻出の事項です。
漢文の場合は返り点に対する知識や漢詩の構造が頻出です。ほぼ確実に出題される事項ですが、複雑で難しいと感じてしまうことが多く、書き下し文も含めて諦めてしまう人も非常に多いでしょう。

しかし高校での古典での学習を含めても、返り点の知識はそこまで難解なものはありません。基礎的なルールをしっかりと覚えることが何よりも大切なのです。
そしてこれらの詩歌、古典、漢文が範囲であったとき、取り扱っている文章は国語の教育者であれば必ず知っている有名な作品です。そのため、その作品の作者やプロフィールなどが出題されることになります。これらの事項をしっかりと覚えることによってそれまでの知識があまりなかったとしてもある程度の学習は可能です。

また一度そうした暗記によって得点をすることによって、普段の授業内でどのようなことに注意をして授業を受ければ良いのかということが身に付いてきます。根本的な読解力というものに関しては普段の読書量など別の部分での学習の差もあるでしょう。しかし、国語の授業の最中に何を考え、何を学ぶのか、ということを身に付けるのはその読解力を改善し、また授業に対するやる気を保っていくうえで非常に大切なことなのではないでしょうか。

● 理科の場合
理科の学習には一部他の単元の理解がなければ学習の難しい分野があります。
しかし、全体としてそれぞれの分野が独立しているため、単元が変わるたびにゼロベースに近いところからスタートするという点が特徴です。理科はその科目の名称のとおり、身の回りにあるさまざまなものの理屈を説明する科目です。植物の成長などの生物から光と音などの物理、分解と化合などの化学そして地層などの地学と全体が四つに分かれています。
高校になると4つに分かれるこれらの分野はそれぞれ独立しているものです。そのため、それぞれの分野の学習内容は比較的独立していると言えます。

もちろん計算や図表の読み取りなど算数や数学の分野を利用することはあります。しかし全体としては理論の面での説明が多いため、完全に独立している部分が多いのです。

理科の学習方法としては分野ごとに大きく異なります。例えば力学や化学などの分野では計算問題の比率が大きくなります。それに対して生物や地学は理論や説明を問う問題が多くなってきます。最も重要なことはどの分野においても、その最も重要になる理屈をしっかりと理解することです。小手先の暗記だけでなく、なぜそうなるのかという部分がしっかりしていなければ正確な解答はできません。しかしどの分野でも一定のパターンがあります。それらを繰り返し学習して行くことで対策は可能です。

● 社会科の場合
社会科は最もつまずくことなく、全体として独立した分野が集合している単元です。中学の社会科は大きく分けて地理、歴史、政治経済のみっつの分野に分かれています。
高校になるとこれらの分野が更に分かれて地理、世界史、日本史、政治経済となります。また詳細な科目として倫理や現代社会もあります。中学の場合はこれらの科目を全体的に広く浅く学んでいくことになります。地理に関する用語など全体を通して学習する内容もありますがそれぞれの地域で独立しているためつまずくことは必然少なくなります。

その時代のその場所のことだけ覚えれば良いため、学習をするうえで即効性が高いのです。また歴史的分野に関しても、大学入試レベルになると歴史を縦に見ていくことがあります。例えば日本の金融史や宗教史、文学史などを古代から現代にかけて時代ごとの特色を分野ごと地域ごとに学習するということです。しかし、中学の場合はこうした形はあまりなく、それぞれの単元について理解を深めていけば良いのです。

高校受験で時代として適当か日本史と世界史で問う問題は出題されることがあります。しかしまずはそれぞれの時代に何が起こったのかひとつひとつ覚えていくことが先決です。
それぞれの単元に出てくる重要単語をしっかりと覚えていくこと、またその単語同士のつながりをしっかりと抑えていくことができれば、どこから学習したとしても大きな差がなく始められるのが社会科の特徴です。これは政治経済の分野に関しても同様です。強いて他の科目などの連携があるとすれば、どの分野でも図表の読み取りがあるため算数の面での要素があるということ、また記述の問題の際に日本語としての整合性がとれるか漢字を正確に書くことができるかどうかという面で国語の力が必要になってくるという点です。
全科目全くできない、ということはあまりないかもしれません。しかしそういう場合に学習をすることによって最も結果が出しやすい科目が社会科なのです。

積み重ねが大きな比重を占める科目、数学と英語

前述の三科目と比較してつまずくと取り返すのが難しい科目として数学と英語があります。
これらの科目は苦手だという人が多い科目でもあり、一度脱落してしまうと完全に授業内容が理解できなくなってしまいます。そうなってしまうと授業をきちんと受けられている人間との差が大きく開いてしまいます。そのため早い段階から注意して取り組まなければなりません。

● 数学科の場合
数学で最も大切なのは計算です。中学に入り、正の数、負の数を最初に行います。この段階で正確な計算力を身に付けていないとのちのちのさまざまな応用の単元に関しての学習効率を大きく損ねてしまうことになります。

本人がきちんと理解して解答を行っても途中の計算が違っていれば不正解になってしまいます。数学をするうえで最も大切であることのひとつとして手が動くかどうかということがあります。問題に向かって悩んでいる時間は実はあまり効率がよくありません。問題を読んでからどれくらいの時間で手が動き始めるのか、というのがひとつの数学の力の指標にもなります。基本的な解法を身に付けたら頭の中だけで考えるのではなくできるだけ手を動かして解答をしていくようにしましょう。符号の間違いや乗除の計算間違いなど、数学にはミスしやすいところが多くあります。それらの原因の多くは、練習不足と記述の雑さにあります。

式を丁寧に見やすく書くことで計算ミスは減らすことができます。普段の練習から自他ともに見やすい式を書くことも数学の訓練のひとつなのです。数学にショートカットはありません。考えながら繰り返し練習していく以外に道はありません。中学の数学は才能、センス、ひらめきといったものより、努力と丁寧さが占める部分の方が大きいのです。

もちろん公式の暗記やさまざまな計算方法など覚えていかなければならない部分は多々あります。それらは単純に暗記するのではなく、なぜそうなるのかということをきちんと理解して覚えていくことが重要です。どうしてそういう意味になるのかということを理解せずに暗記をしてしまうと、一か所が間違っていた場合には全ての問題を間違えてしまうことになりかねません。そうした事故を避ける際にも、公式を覚える際にはその意味もきちんと覚えるようにしましょう。

数学の中で苦手な人が多い分野として関数と図形があります。関数に関しては何をしていいのかわからない、関数でどのように表現していいのかわからないという点があります。多くの場合は頭の中で考えるだけで終わってしまい、それを実際のグラフに表すことができていないという部分が問題なのです。関数を考える際にはどちらかの数字を実際に具体的においてみる習慣をつけましょう。ひとつひとつ実際の数値を使って考えていくことによって数字の変化を目で見ることができるのです。単純に式というものを文字のものとして捉えるのではなく、その式が何を表現しているのか少しずつ分かってくるはずです。慣れてくれば関数をどのように使っていくのか、問題を見た瞬間に理解することができるでしょう。しかし、何をしていいのかわからないという段階では常に具体的な数値を使って考えてみる習慣を身に付けましょう。

図形に関しては閃きやセンスだと考えて諦めてしまっている人が多くいます。何もないところから解き方を思いつくことなどごく一部の非常に数学的センスのある人でなければ難しいでしょう。またそのような解き方が非常に難解な問題というのは問題作成者からしても作成が難しいものでしょう。そのためほとんどの問題はある一定の解法で解けるものがほとんどです。その解法は基礎的なものの組み合わせでできています。そのためその解法についてどのようなものがあるのかきちんと整理しておくこと、その解法をどのように利用するのかということをまとめておくようにしましょう。人によって習熟度に差はあるかと思いますが、繰り返し問題を解くことが何よりもの数学の学習方法になります。

● 英語科
英語に関しては好き嫌いに関しても大きく差が出る科目です。またつまずきに関しては最も致命的になる科目です。小学生の英語は単純な会話やゲームなどで行うものでしたが、中学校以降の英語に関しては読み書きが大部分を占めてきます。
中学生で英語が嫌いになる理由として発音がわからないということがあります。日本の語学教育では小学生の段階でローマ字を習います。これらのローマ字は訓令式のものやヘボン式のものです。

しかし英語で使われる音声表記はローマ字のものとは異なります。そのため英語が読めないという状況が起こり、授業中に当てられても読めずそのことを恥ずかしく思う、結果としてますます嫌いになってしまうという傾向にあります。
英語の文字の読み方としてフォニックスというものがありますが、必ずしも画一的なルールで作られているわけではありません。語源となる言語によって若干の表記の違いがあることもあります。

ある程度の英語力が確立し、身に付いている単語も二千、三千となってくれば音声の想像もつくはずです、また五千、六千となってくればある程度の意味の類推もできるようになるでしょう。しかし、中学から本格的な学習を進めていくなかでそうした単語の学習が苦痛だと感じる人も多くいるでしょう。そのため英語が困難な科目であるというイメージが定着しているのです。

また文法に関しても問題点は多いでしょう。

現在の英語の教科書では各単元にひとつの文法が設定されており、その単元以降はその文法は習熟されているものとして扱われます。ある単元で不定詞が登場したとしましょう、その単元以降、不定詞は理解したものとして本文中に繰り返し現れることになります。そのため不定詞を完全に理解できていない生徒はそこでこぼれてしまいます。そうした単元を再学習する機会は教科書通りに進んでいく学校教育のカリキュラムの中では、高校に入り文法の授業を受けるときになるでしょう。多くの生徒はそこに辿り着く前に英語のことを嫌いになってしまうでしょう。
言語の学習に関しては現状でも多くの意見があります。

会話の中で自然に覚えていくのが良い、ひとつずつ文法から身に付けていったほうが良い、四技能を均等に身に付け使える英語を学習した方が良い、それはどれもひとつの意見ではあります。しかし現行の教育課程の中で実践に耐えうる英語力が身に付いていないことは町中にあふれる多くの英会話スクールが物語っているでしょう。
現状の学校のテストで必要とされていることは教科書のレベルに合わせた読解力と間違いのない記述ができる文法力です。それだけ身に付けるというのであれば有効な方法はいくつもあります。

問題は英語が難しいと子どもが感じてしまう前に対策をすること、そしてできればつまずかずに学生生活を完走することが必要になってくるのです。

学業の成績だけではない 埼玉県の公立入試の評価対象

● 学校生活で秀でたものを評価する
話を埼玉県の入試に戻すと、つまるところ受験生になってから学習を行うということがどれだけ危険なことなのかわかるはずです。学校によって比率が異なるとは言え、一二年生の内申点が高校入試に必要になる以上その対策はできるだけ早く行っておくべきだということがわかるでしょう。また受験要項を確認してみると、そこには学習の成績だけでなく部活動や校内で行ったさまざまな活動についての評価もあります。大まかに分けると、学級委員や評議員などのクラスの代表としての「学級活動」、生徒会役員や各種委員会の委員長などの「生徒会活動」、体育祭や文化祭などの学校行事の実行委員などの「学校行事」、そして部活動でレギュラーであった場合にはその部活動の成績である「部活動」、これらの事項が「特別活動等の記録の得点」として入試の調査書において決して少なくない部分を占めるのです。

● 普段の生活や本人の努力を評価する
また「その他の項目の得点」も同様に評価の対象になります。学校でどれだけ欠席や遅刻、早退などがあったかという出席状況によって配点される「出欠の記録」や、さまざまなスポーツでの有段資格、英語検定や数学検定そして漢字検定などの各種検定、スポーツテストの結果や校外での活動、ボランティア活動などに対しても加点があります。

こうした状況を考えると中学生というのは非常に忙しく、その評価の対象というのも多岐に渡ると考えられます。普段の学校生活の内容も入試では判断されるため、受験生になるまえにそうしたことまで審査の対象であるということを知っておくべきなのです。

3年間の障害を省いていく

こうした中学生を取り巻く状況のなか、評価の大部分を占める学習でつまずくのは非常に不利になってしまうことがわかるでしょう。学校という集団における学習というのは、マラソンに非常に似ています。
短距離走のようにゼロというスタート地点から出発してだれがゴールに最初に辿り着くのかという競争ではなく、マラソンのように3年間という長い距離があり、それを同学年という集団の中でどれだけ遅れずについていくのかという競争なのです。先頭集団も走り続けている以上、追いつくためにはその集団が走るよりも速いスピードで走らなければなりません。

相関関係にもある、学習と生活

また、学習状況が良くないというのは子どもたちが学校に行くうえでの妨げにもなります。子どもたちは大人が考えているよりも繊細です。学校で授業が受けていくなかで特に苦手な科目がある場合、その科目の授業を受けることは非常に苦痛な時間になります。また授業中に、答えられない、分からないという状況で座っているのはとても不安なことでしょう。

こうした科目が多くなれば学校に行くこと自体が億劫になってしまうかもしれません。学校の授業についていけなさすぎる場合には非行に走ってしまう子どももいるかもしれません。全ての科目がきちんと順当に学習できているという場合には自己肯定感も高まり学校生活も豊かなものになるでしょう。現状そうした学習に対する問題点を解決する機会というのは学習塾を利用して夏期講習や冬期講習、春期講習などで解決するしかないというのが現状でしょう。

受験だけではない 中学の学習が与える影響

子どもたちが成長をしていくうえで、中学生という期間はその後の習慣や学歴などを分ける大きな分水嶺でもあります。そのときにどのように学習の習慣をつけていくのかによって就職したあとの仕事に対してどのように取り組んでいくかという方法も変わっていくでしょう。

人間は単純記憶などに関しては小学生の途中から少しずつ低下していくと言われています。しかし、学習するということや効率を高めるということに関しては50歳ほどまで少しずつ上昇していくと言われています。そうした改善の方法や自身で考えて学んでいく礎を作るためにも重要な時期になるのです。

相性もあるため柔軟な対応を

教育に関しては残念なことに運の要素もあります。その子どもに合う、合わないという問題が常に付きまとうからです。どんな子どもにでも通用する画一的なかつ効率的な教育の方法はありません。また現在でも教育が人によって行われていることからわかるように教育は双方向的なものでなければなりません。しかし、教える側も人間です。その教育の対象としてその集団の平均値を設けることが多くあります。

そのため、先に挙げたように授業が難しくてついていけないという現象が起こりうるのでしょう。また、授業の教授法がたまたまその子どもに合わずつまずいてしまうということもあるでしょう。授業は理想を言うのであれば少人数で、できれば個別で行われるのが好ましく、また子どもたちが自発的に学習を進めていくのが好ましいのです。しかし、学校教育でそれを行っていくのは難しいという現状があります。ひとつの方法として学習塾を利用する方法もあります。

まずは子どもの「知らなかった」を無くしてあげる努力を

最も効率の良い学校の授業の利用の方法は、一旦子どもが自身である程度の学習を行い、理解を進めたうえで受けていく方法です。この方法の場合、自分一人では学習しきれなかった内容の取りこぼしや学習内容の深み、また演習による学習内容の確認ができます。また、初見ではなくある程度概要を理解したうえで授業を受けることはその子ども自身が授業を受けるうえで非常に大きな自信にもなります。

先を見据えた早めの対策、子ども自身が将来を具体的にイメージして自発的に活動に取り組む、そして毎日多くの時間を過ごす学校という空間が子どもにとって快適な空間にしていくこと、これらすべてのことを意識して教育を行っていくためにはどうしたらいいのか、ということを保護者の方が小学生の段階から遅くとも中学に入学した段階には子どもに指し示してあげるべきではないでしょうか。

ヒーローズ草加校ではこのように自発的にお子さんたちが学習に取り組めるよう、個別の対応で学校よりも先に進んだ学習を行っています。自信を持って授業に臨み、充実した学校生活を送れるよう共に取り組んでいくお手伝いをしています。